昨日は久しぶりに時間があったので,小説を読みました。
どうしても仕事柄,読む本となると法律関係の書籍が多くなってしまいがちです。
ただ,法律関係の書籍だけを読んでいるだけでは,さまざまな経歴や境遇をお持ちの依頼者の方にあった相談・対応はできないと,お世話になった先生に教わりました。
ですので,たまには法律関係以外の書籍を読むようにしています。
今回,読んだのは『夜間飛行』(新潮文庫),作者は『星の王子様』などで有名なサン=テグジュペリです。
この本は,高校生の頃に一度読んでいたんですが,先日近くの書店で平積みされているのを見て,また読んでみたくなり,思わず手に取りました。
内容は,郵便飛行事業の成功に命を懸ける青年達の物語なのですが,作者自身が飛行士であったため,作者の実体験をもとにした非常に臨場感のある文章になっています。
夜間飛行という名前のとおり,飛行士たちは夜間に飛行する危険と隣り合わせに飛行を続けるわけです。
しかも,時代設定が1920年代というまだまだ飛行機自体の安全性も確立されていないどころか,精密なレーダー等もない時代なわけですから,飛行士たちは常に死と隣り合わせに生きることになります。
その中で,飛行士として生活する者,飛行士を送り出す者の心の葛藤や苦悩が緻密に描かれています。
サン=デグジュペリの星の王子様とは異なる一面がわかると思いますので,本屋などで見かけた際には,一度お手に取られてはいかがかと思います。
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